精神保健福祉士は、主に精神的な疾患を抱えている方の支援を行う福祉職です。障がいや難病を患っておられる方に対しても、障がい者総合支援法が2012年に制定された事から役割も増え社会的にも注目されている職業です。仕事内容は家族・本人がその人らしく生活する事を支える為、様々な悩みや問題に対してサービスを提案する相談業務から、病院の調整やサービスの調整を行うなど幅広くサポートする内容になっています。医療機関や保健所、精神科デイケアや福祉センターなどの分野で活躍しています。国家資格であり年1回の国家試験に合格する事が必要です。この受験にも条件があり、誰でも受けられるわけではありません。まずは受験資格を得る事が必要ですが、経歴や学歴によってそのルートは分かれています。4年制大学で指定される課程を履修している場合は、卒業と同時に受験資格も得られます。2年制の短大卒の場合は基礎科目履修及び1年以上の相談援助業務の実務経験が必要になります。資格では社会福祉士を取得しているのならば、精神保健福祉士に必要な事を短期養成施設などで半年程学ぶ事で、受験資格を得られます。さらに社会福祉士資格を得ていての受験の場合は、科目の一部が免除されます。福祉系の学校や資格とは無縁の一般大学・短期大学の場合は、養成施設で1年以上学ぶ事や実務経験を要します。
精神保健福祉士を目指して、その課程のある大学で学び卒業する事が、受験資格を得られる最短で確実なルートです。しかし高校を卒業するまでに将来を決められる方は少なく、福祉系の専門学校や短期大学卒業して仕事をしていく中で取得を目指す事を決意される方が多いです。社会人や学費・時間の都合で通っては難しい方は多く、その様な状況の場合に活用価値が高いのが通信教育です。精神保健福祉士は通信教育でも受験資格を取得でき、多くの教育機関が通信教育環境を整えています。厚生労働大臣が指定する科目を履修するのに、通う事なく仕事をしながら行う事ができます。履修し正科生として卒業する必要があり、124単位以上を取得する必要がありますが、30単位はスクーリングです。通信教育ではスクーリング以外は自由に時間を調整する事ができるので、自分の都合に合わせて勉強が可能です。働いている方は辞める事なく学ぶ事ができ、経済的にも負担軽減が見込めます。経済的負担軽減が見込める理由に、そもそも通信教育は大学に通うよりも安くなるからです。学歴や履修歴によっては1年や2年で可能な方もいます。その場合はその不足している年数分の学費で済みますが、例え4年必要である方でも通いよりも100万円以上安くなります。